こんにちは、20代で1000万円の貯金を達成したファイナンシャルプランナー(CFP)認定者のソダマネです。
「共働きだけど、家計管理どうしよう……」
とお悩みではありませんか?
結婚してお互いに稼ぎがあると、夫婦で財布を一緒にするのか、別々にするのか悩みますよね。
本記事では、共働き夫婦の家計管理の4つの方法のメリット・デメリットだけでなく、どんな家庭に向いているのかや貯金するためのポイントまで解説します。お金の話は難しいイメージがありますが、わかりやすく書いていきます。
この記事を読めば、自分たちの家庭にあった家計管理方法が見つかります。
周りの家庭はどんな家計管理をしているか
家計管理方法を説明する前に、周りの家庭がどのような家計管理をしているのか気になると思います。周りの共働き夫婦のデータを見ていきたいと思います。
家計管理の方法は、ざっくり2つに分けられます。夫婦で財布を1つにまとめる「家計共有型」と夫婦財布別の「家計独立型」です。
リクルートブライダル総研によると、新婚の共働き家庭の家計管理方法は「家計共有型」が83.6%、「家計独立型」が14.2%です。
共働きでも、お財布を1つにしている家庭が多いんだね!
「家計共有型」で誰が管理しているかを見ると、主に妻が管理46.8%、主に夫が管理3.7%、二人で管理33.0%です。お金の管理は妻がメインでしていることが分かります。
つまり、多くの共働きの家庭では、夫婦の財布を1つにまとめていて、妻が管理していることがわかります。
参考までに、共働き夫婦以外の家計管理方法も表でまとめておきます。
■家計管理方法
家計共有型 | 家計独立型 | その他 | |
全体 | 86.8% | 9.8% | 3.4% |
共働き夫婦 | 83.6% | 14.2% | 2.3% |
専業主婦(夫) | 92.9% | 2.2% | 4.8% |
■家計共有型のお金の管理は誰がしているか
主に妻 | 主に夫 | 二人で管理 | |
全体 | 62.4% | 2.6% | 21.9% |
共働き夫婦 | 46.8% | 3.7% | 33.0% |
専業主婦(夫) | 89.5% | 0.6% | 2.2% |
出典:新婚生活実態調査2018 (リクルートブライダル総研 調べ)
4つの家計管理の方法
家計管理の方法はいろいろありますが、ここでは以下の4つに分類します。それぞれのメリット・デメリット、貯金をしていくための方法、そしてどんな夫婦におすすめかを説明していきます。
②生活費を共有口座に振り込む
③夫婦の財布を1つにして1人が管理する(お小遣い制)
④どちらかの給料だけで生活し、もう一方は全額貯金する
①夫婦財布別(生活費の項目別に分担する)
生活費のうち、家賃と光熱費などの固定費は夫、食費や日用品などの変動費は妻というように、項目別に分担する方法です。財布を別にしているので、生活費に使わなかった分の収入は自由に使えます。そのため、独身時代と近いお金の使い方ができます。
メリット
・自分の稼いだお金を比較的自由に使えるので、ストレスが少ない
・自分が支払う項目が安く抑えられれば自由に使えるお金が増えるので、節約意識を持ちやすい
デメリット
・自由に使えるお金が多いので、貯金しにくい。「きっと相手が貯めているだろう」と思い、お金を使ってしまう可能性が高い。
・生活費の項目の分け方によっては不平等感がある
夫婦財布別だと貯金するの難しいんだ!
貯金していくための方法も知りたい~
貯金していくための方法
夫婦別財布は最も貯金しにくい家計管理方法です。夫婦別財布で貯金をしていく方法は、夫婦共有の貯金用口座を作って、先どり貯金をすることです。先どり貯金とは、給料が入ったら、貯金用口座にお互いに決められた金額を入れる貯金方法です。先どり貯金をすれば、確実に貯金できます。
先どり貯金についてはこちらの記事で詳しく説明しています。先どり貯金について詳しく知りたい方は、併せてお読みください。
・夫婦で収入が同じくらい
・お互いにお金の使い方のスタイルが確立している
・お互いに家計管理は自分でやりたい
②生活費を共有口座に振り込む
お互いに決まった額を共有口座に振り込んで、共有口座から生活費を出す方法です。生活費用のクレジットカードの家族カードがあると、お金の管理が楽です。共有口座に入れる額は、収入が同じくらいなら同じ金額、収入に差があるなら収入の〇%というようにします。
メリット
・生活費全体でいくら使ったのか把握できるので、家計改善がしやすい
・決まった額を出し合うので、不平等が生まれにくい
デメリット
・共有口座から生活費を出すので、生活費への節約意識が向きにくい
・共有口座に振り込まなかった収入は自由に使えるので、貯金についても話し合う必要がある
確かに共有口座から生活費が出せるから、
食材とかつい買いすぎちゃうかも
貯金していくための方法
生活費用の口座とは別に、貯金用の口座を用意し、先どり貯金をすると貯金できます。また、共通口座の残高や生活費用のクレジットカードの明細を振り返り、生活費の無駄遣いを探す時間を二人で作ると良いです。
・平等に生活費を出し合いたい
・家計全体の生活費を確認したい
・お金の管理できるレベルが夫婦で同じぐらい
③夫婦の財布を1つにして1人が管理する(お小遣い制)
お互いの給料の全額を共有口座に振り込んで、お金の管理が得意な方が管理をする方法です。基本的にお小遣い制になります。昔ながらの家計管理方法です。
メリット
・お金の出入りが明確なので、貯金しやすい
デメリット
・貯金できるかは、お金の管理する人の手腕にかかってしまう
・お金の管理をしない人のお金に対する意識が向きにくい
・お金の管理をしない人の働くモチベーションが低下する可能性がある
頑張って働いても自由に使えるお金が少ないのは嫌だな~
貯金していく方法
貯金していくには夫婦で資産を作っていくという意識をお互いが持つ必要があります。そのために、ただ貯金をするのではなく、ライフプランを見据え、いつまでにいくら必要かを明確にして貯金をしていくと良いです。また、お小遣いに不満が出ないように、給料が上がったらお小遣いを増やすなどの工夫をしても良いです。ただ、貯金目標があるならお小遣いは増やさず、貯金額を増やした方が早く貯まります。
・夫婦の収入に差がある
・妻(または夫)がお金の管理が得意
・妻が出産を機に退職を考えている
④どちらかの給料だけで生活し、もう一方は全額貯金する
夫(または妻)の給料から生活費を出し、もう一方の給料には手をつけずに貯金をします。
メリット
・シンプルで分かりやすい
・1人分の給料が丸々貯まるので、貯金できる
デメリット
・お互いに働いているのに、どちらか一方の口座残高が増え、もう一方は減るので、減るほうには不満が出る。
・1人分の給料が丸々貯まるが、本当に必要な貯金額が貯まるかはわからない
1人分の給料は貯めてるからって安心するところだった!
貯金が十分かも考えないと!
貯金していく方法
ライフプランを見据えて、いつまでにいくら必要かを把握します。その上で、一人分の給料を貯金するだけで足りるのか判断します。もし足りないようなら、貯金用口座を作り、生活費を出している口座から先どり貯金を行います。
こんな夫婦におすすめ
・確実に貯金をしたい
・1人分の給料で家族が生活するのに慣れている
・お互いに口座残高を公開している
自分たちに合った家計管理で貯金をしよう
最後に、4つの家計管理方法をおさらいします。
②生活費を共有口座に振り込む
③夫婦の財布を1つにして1人が管理する(お小遣い制)
④どちらかの給料だけで生活し、もう一方は全額貯金する
どの家計管理方法にもメリット、デメリットはあります。そのため、「こんな夫婦におすすめ」の欄を参考にしながら、自分たちの家庭に合った家計管理方法を見つけましょう。
もし、それでもどれにしようか迷ったら、②の生活費を共有口座に振り込む方法を試してみてください。生活費の平等さ、家庭全体での家計管理のしやすさ、貯金のしやすさのバランスが良いです。
どの家計管理方法を選択したとしても、先どり貯金を習慣にできると、確実に貯金ができます。
「いくら先どり貯金をすればいいの?」という思われた方は、貯金目標についての記事を書いているので、併せてお読みください。
このサイトでは、お金に関わる不安を解決するためのヒントとなる記事を書いていきます
最後までお読みいただきありがとうございました。
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