こんにちは、20代で1000万円の貯金を達成したファイナンシャルプランナー(CFP)認定者のソダマネです。
「家計簿ってつける意味あるの?」
と思ったことはありませんか?
家計簿は貯金や節約などをしていく上で武器になります。ただ、せっかく家計簿をつけても、活用方法を知らないと役に立ちません。
本記事では、3つの家計簿の目的とともに、貯金や節約に効果的な家計簿の活用術をお伝えします。
・家計簿をつけ始めたい!
・家計簿をつける目的を知りたい!
・家計簿の活用方法について知りたい!
とお思いの方は是非お読みください。
家計簿の3つの目的
家計簿をつける目的は3つあります。
2、生活費の予算を立てる
3、家計改善をする
上記の3つを通して、貯金目標額を達成させるのが最終ゴールです。ではそれぞれの目的について詳しく見ていきましょう。
現状のお金の出入りを把握する
自分の収入や生活費をちゃんと把握していますか?
家計簿をつけることで、現状のお金の出入りが分かります。そのため、収入や生活費がいくらなのかすぐわかるようになります。
特に、貯金をしていきたいのなら、固定費と変動費がいくらなのか把握できると、今後の節約に役立ちます。固定費は毎月決まってかかるお金です。例えば、家賃、光熱費、水道代、スマホ代、サブスクリプション代(動画配信サービスや新聞など)などのことです。
また、変動費は月によって支払う金額が異なるもので、食費や日用品代などのことです。
生活費を固定費と変動費に分けて考えてみるのね。
固定費がわかれば、固定費の見直しがしやすくなります。安い電気会社のサイトでどのくらい電気代が安くなるか試算してみたり、格安スマホにしたらどのくらい安くなるかを調べたりする上でも、現状の費用がわからないと効果がわかりませんよね。また、変動費が分かれば、「4人家族で食費3万円」などといった情報が自分の家族でも実現できるのかわかってきます。
節約したいなら、まず家計簿をつけて、現状を知ることから始まります。
・固定費はいくら?
・変動費はいくら?
・貯金はできそう?
生活費の予算を決める
3か月ほど家計簿を続けると、支出の傾向が見えてくると思います。すると、1か月あたりの生活費の予算を立てることができます。
予算を立てることで、今後の生活費がいくらかかるのか予想できるので、貯金額の見通しが立てられます。また、予算は生活費の基準になるので、振り返りもしやすくなります。予算をオーバーしたら、お金を使いすぎているとすぐわかります。
■生活費の予算の記入例です。振り返りしやすいように、変動費と固定費で分けています。
変動費 | 項目 | 予算 | 固定費 | 項目 | 予算 |
食費 | 32,000円 | 家賃 | 60,000円 | ||
日用品代 | 15,000円 | 電気代 | 6,000円 | ||
娯楽費 | 5,000円 | ガス代 | 15,000円 | ||
子供関連 | 5,000円 | 水道代 | 3,000円 | ||
勉強 | 3,000円 | サブスク代 | 5,000円 | ||
特別費 | 30,000円 | 通信費・スマホ代 | 15,000円 | ||
保険代 | 6,000円 | ||||
変動費合計 | 90,000円 | 固定費合計 | 110,000円 |
では、生活費の予算の立て方を説明します。3ステップで完成します。
②特別費の予算を立てる
③生活費の予算を出してみて、修正を加える
①支出の項目の3か月平均をとる
支出の項目とは、食費、日用品費、娯楽費などといった項目のことです。それぞれの項目の3か月平均をとります。平均値を1か月の予算とします。
②特別費の予算を立てる
毎月はかからないけど、毎年必ずかかる費用を貯金とは別に特別費として貯めておきます。特別費の項目を作ることで、貯金を取り崩してお金を使うことがなくなります。
特別費の予算は、1年を通してかかりそうなお金を見積もって、1か月あたりの金額を出すことで立てられます。
例えば、帰省代10万円、旅行代10万円、お歳暮代1万円、プレゼント代3万円、縮毛矯正代2万円にお金を使うことになりそうだと予測します。すると、合計26万円になります。きっと他にもかかると思うので、多めに見積もって1年間で36万円の特別費を立てます。その場合、毎月3万円が特別費の予算になります。
③生活費の予算を出してみて、修正を加える
それぞれの項目の予算を出して、ちゃんと生活を送れそうか、もっと削れる項目はないかをチェックして、現実的な予算にしていきます。
これで、生活費の予算は立てられます。
生活費の予算がわかれば、毎月いくら貯金ができるかもわかるんだよね?
はい、立てた予算で生活した場合に貯まるお金が分かります。
例えば、生活費の予算が20万円で、手取り給料が27万円だとします。上記の式に当てはめると、毎月7万円の貯金ができることになります。つまり年間の貯金額は84万円です。ボーナス分などを加えれば、年間100万円ほどは貯金できる計算になります。
ただ、この生活費の予算から出した貯金額は、「このまま生活していれば貯まっていくお金」であり、「十分な貯金額」であるかはまだわかりません。
本当に必要な貯金額については、別の記事で詳しく解説しています。貯金目標額がはっきり決まっていない方や、目標金額が今のままで良いか不安な方は、是非お読みください。
家計改善をする
家計簿を家計改善に役立てるために、家計簿のどこを振り返るべきかをお伝えします。振り返るタイミングは、月末か月初が良いです。以下の4点を重点的に振り返りましょう。
②予算と比べてみる
③娯楽費を確認する
④固定費は適切か
①貯金は順調にできたか
手取り給料から生活費を引いた貯金額を見ます。貯金さえ順調にできていれば、家計改善は特に必要ないと思います。ただ、貯金がうまくいっていても、家計改善をすれば、もっと早く貯金目標額に到達できる可能性もあるので、一応読み進めてみてください。
また、先どり貯金をしている方は、先に貯金をしているので、貯金を切り崩さなかったかを確認してください。
貯金がうまくできなかった人は、貯金の方法についても記事を書いているので、併せてお読みください。
②予算と比べてみる
各項目を予算と比べてお金を使いすぎたところはないか確認します。スマホアプリの家計簿ならグラフ出せるので、振り返りしやすいと思います。
予算を立ててない人は、前月と比べれば良いね!
オーバーしてしまったところがあれば、なぜ使いすぎてしまったのか考えます。
例えば、食費の予算を5000円分オーバーしたとします。理由を考えると、今月は誕生日会を開き、いつもより豪華な食事を作ったからだと分かりました。この場合、誕生日会にかかったお金は特別費から出したほうが良かったのかもしれません。今後は、誕生日プレゼントと誕生日会の食事をまとめて特別費の予算から出すことを検討します。
③娯楽費を確認する
娯楽費は生活には必要がないけど、人生を楽しくするためには必要なお金です。娯楽費の項目に何を含めるかは人によって異なると思います。私の場合、外食、レジャー費、服代、ネットで買ったお菓子、趣味にかけたお金を娯楽費に入れています。
セールで買った服、結局あんまり着れなかったよ……
あ、安いからっていらないものを買ってたんだ!これは無駄遣いだね。
そうです。娯楽費は無駄遣いの宝庫です。外食に行く頻度は多すぎなかったか、買ったけど着ていない服はないか、ネットだからと高いお菓子を買いすぎていないかなど、振り返ってみましょう。無駄遣いが発見できると思います。
④固定費は適切か
固定費については、毎月の振り返る必要はありません。ですが、まだ固定費の見直しをしたことがない方は、早い段階で見直すことをおすすめします。
固定費の見直しが大切ってよく聞くけど、
面倒な感じがしてまだできてないや~
固定費の見直しは1度見直すだけで自動的に節約できるので、ストレスなく家計をスリム化できます。以下のものは比較的簡単にできるので、一度見直してみましょう。
・電気・ガスの契約会社の変更
・利用していないサブスクの解約
・保険の見直し
活用できる家計簿の付け方
せっかく家計簿の目的が分かったので、振り返りしやすい家計簿を付けるコツもお伝えしたいと思います。
家計簿はスマホで
スマホの家計簿アプリを使うと、振り返りがとても楽です。なぜなら、自分の見たいグラフがすぐに出せるからです。例えば、支出項目の割合を円グラフで出したり、月ごとの項目別の推移を棒グラフで出したりできます。
手書きの家計簿だと、どうしても数字を追うだけになってしまいます。その点、家計簿アプリは視覚的に振り返りができます。
また、スマホはいつも手元にあるので、家計簿をつけ忘れないという点でも家計簿アプリはおすすめです。
ざっくりと記入する
家計簿を付けるとき、私はほとんどの場合、レジでの合計金額の記入で終わらせます。商品1つ1つの記入はもちろんしません。面倒だからです。
イメージとしては、スーパーで買ったら食費、ドラッグストアで買ったら日用品という感じで家計簿をざっくりつけています。ざっくりとした記入なので、家計簿を無理なく続けることができています。
ざっくりとした記入でどうやって無駄遣いを見つけるの?
項目とお店が結びついているので、そこから無駄遣いを考えます。例えば、日用品が予算オーバーしてしまったら、ドラッグストアでの買い物で無駄があるかを振り返れば原因がわかります。ただ、食費と日用品は生活に必要なお金なので、少しくらい予算オーバーしても良しとしています。
娯楽費はメモ欄を活用
食費と日用品はざっくりと家計簿を付けるのですが、娯楽費は商品ごとの金額と何を買ったかを記入します。なぜなら、娯楽費は無駄遣いしやすい項目だからです。メモ欄に何に使ったのか記入しておきます。
例えば、ネットでお菓子を買ったら、娯楽費に金額とメモ欄に「ナッツ」と具体的な商品を記入します。振り返りの時は、娯楽費が予算オーバーしていたら、メモ欄で1つ1つの商品を確認し、無駄遣いがなかったか確認します。
家計簿を使いこなして貯金や節約を成功させよう
最後に、家計簿の3つの目的をおさらいしておきましょう。
2、生活費の予算を立てる
3、家計改善をする
この3つの目的のために家計簿を活用し、貯金目標額を達成させるのが最終ゴールです。家計簿をうまく活用して、節約や貯金を成功させましょう。
家計簿を活用させるには、家計簿を続ける必要もあります。なかなか家計簿が続かないという方向けに記事を書いているので、良かったらお読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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