こんにちは、ファイナンシャルプランナー(CFP)認定者で夫婦財布別のソダマネです。
「夫婦で財布別にしてるけど、全然貯金できない!」
とお困りではありませんか?
夫婦の家計管理の方法の中で、最も貯金しにくいといわれている夫婦財布別。とはいえ、独身時代と同じようなお金の使い方ができるので、ストレスの少ない魅力的な家計管理方法です。今後も夫婦財布別を貫きたいですよね。
本記事では、なぜ財布別では貯まらないのか、財布別でも確実に貯金していくための3つのコツを紹介します。
この記事を読めば、夫婦財布別でも確実に貯金できる方法が分かります。
夫婦財布別とは
本題に入る前に、前提をサクッと確認しておきたいと思います。
夫婦財布別とは、自分の収入をそれぞれが管理して、生活費は決まったルールのもと出し合う家計管理方法です。例えば、生活費のうち固定費は夫、変動費は妻といったように項目別に分担します。
生活費に使わなかったお金は自由に使えるので、独身時代に近いお金の使い方ができます。
財布別の共働き夫婦ってどのくらいいるの?
リクルートブライダル総研によると、新婚の共働き家庭のうち、14.2%が夫婦財布別(家計独立型)を選択しています。夫婦財布別は、少数派ですが、共働き夫婦の間で、最近増えている家計管理方法です。
■共働き夫婦の家計管理方法
家計共有型 | 家計独立型 | その他 | |
共働き夫婦 | 83.6% | 14.2% | 2.3% |
なぜ夫婦財布別では貯まらないのか
夫婦財布別で、貯金ができていない夫婦の原因は主に以下の3つです。
②家庭全体の生活費が不明確
③夫婦でお金の話をしていない
①自由に使えるお金が多いので、浪費しやすい
夫婦別財布は生活費以外のお金は、相手に干渉されずに自由に使えます。独身時代の時と同じように、趣味や外食、コンビニのお菓子などにお金を使っても誰からも文句を言われません。そのため、自分で意識的に貯金をしないとお金が貯まっていきません。
また、「きっと相手が貯金してくれているはず」という思い込みによって、ついお金を使いすぎてしまうこともあります。
自由にお金が使えるから、あんまり節約とかしたことないかも……
②家庭全体の生活費が不明確
夫婦財布別の家庭は、生活費を項目別に分担していることが多いです。そのため、家庭全体でいくら生活費に使っているのか不明確になります。自分が支払っている生活費は家計簿を付けていれば把握できますが、相手が支払っている項目は把握しにくいです。
いざ、家計を見直そうとしても、相手が家計簿を付けていないと現状の把握すらできません。結局、自分が支払っている生活費の節約で終わってしまいます。効率的な貯金には、相手の協力も不可欠です。
自分の分担じゃない固定費については相手に任せちゃってる……。電気代やガス代はちゃんと安いプランにしてくれてるのかな?
③夫婦でお金の話をしていない
財布別の夫婦は、生活費の項目さえお金を出していれば、あとはお金についてお互いに干渉しなくても生活が回っていきます。そのため、お互いの給料や貯金額、お金を何に使っているかなど、知らないことが増えていきます。夫婦でお金の話をしないと、いざ出産やマイホームの購入などでお金が必要になった時、「そんなにたくさん貯金してないよ」ということになりかねません。
たぶん相手と年収が同じくらいだから、貯金も同じくらいだと思ってるけど、どうなんだろう!
財布別でも貯金できる!3つのコツを紹介
夫婦財布別でも確実に貯金をしていくためのコツを3つ紹介します。コツは以下の3つです。
②夫婦の貯金目標額を立てる
③先どり貯金をする
①日頃から将来の話をして、ライフプランを共有しておく
夫婦でライフプランの共有はしていますか?ライフプランは、人生設計のことです。具体的には、子供はいつまでに何人欲しいかや、マイホームは購入するのか、購入するならマンションか戸建てかなどといったことです。
家族の将来像がお互いに共有されていると、「将来のために貯金をしておかないと!」と貯金への関心が向きやすくなります。
結婚前にライフプランの話をしたけど、時間が経って変わってるかもしれないよね。もう一回ちゃんと話してみるか!
②夫婦の貯金目標額を立てる
貯金をするには、夫婦で資産を作っていくという意識をお互いが持つ必要があります。その近道が、夫婦で貯金目標を立てることです。何となく貯金をするよりも、はるかに効率的に目標達成しやすくなります。
貯金目標は将来を見据えて立てて欲しいのです。ですが、その前に生活防衛費が貯まっているか確認してください。
生活防衛費って何?なんか強そう!
生活防衛費とは
生活防衛費とは、万が一病気や事故などで働けなくなった時のために、生活していくための最低限の資金のことです。共働きの場合、両方が働けなくなるリスクは低いですが、災害など予期せぬ事態のために備えておくに越したことはありません。
生活防衛費は生活費の6か月分を目安に貯金します。生活防衛費があると、6か月間働かなくても、とりあえずは生活できるという安心感を得ることができます。
生活費がいくらかかるか把握していないときは、いくら貯めればいいの?
総務省統計局が2021年に公表した家計調査を参考にすると、2人以上世帯の生活費は約23万円です。生活費の6か月分を生活防衛費とすると138万円になります。夫婦で138万円がすぐに用意できるか確認してみてください。
将来を見据えた貯金目標
生活防衛費が貯まったら、次は将来を見据えた貯金目標を立てます。将来のライフイベントを書き出し、いつまでにいくら必要かを明確にして、貯金目標を立てます。以下の3ステップで目標が立てられます。
step2:いくらかかるのかを記入する
step3:いつまでにいくら貯金すべきなのかを決める
上記のステップを踏むと、将来を見据えた貯金目標が立てられます。
将来を見据えた貯金目標の立て方は、別の記事で詳しく説明しています。step2のライフイベントにいくらかかるのかなどの具体的な数字も載せています。併せてお読みください。
では、出来上がった将来を見据えた貯金目標を見てみましょう。以下のような表になります。
■将来を見据えた貯金目標の例
年齢(夫・妻) | 〇年後 | ライフイベント | いくらかかるのか | 貯金目標額 |
30・28歳 | 1年後 | 第一子誕生 | 50.6万円 | 1年後50万円 |
32・30歳 | 3年後 | 第二子誕生、車購入 | 50.6万円、170万円 | 3年後250万円 |
34・32歳 | 5年後 | マイホーム購入 | 頭金447万円 | 5年後450万円 |
37歳・35歳 | 8年後 | 車買い替え | 170万円 | 8年後200万円 |
これだけ具体的に貯金目標額が分かれば、貯金へのモチベーションが上がるね!
③先どり貯金をする
夫婦財布別だとお互いの干渉がないので、意識的に貯金しないと貯まっていきません。そこでおすすめなのが、先どり貯金です。
先どり貯金とは、給料が出たらお金を使う前に決められた額を貯金する方法です。貯金する額は、貯金目標を逆算して決めます。例えば、1年後までに夫婦で120万円必要なら、1か月あたり10万円(1人あたり5万円)を先どり貯金します。
貯金用の口座は作った方がいいの?
貯金用口座がない方は口座開設して、給料口座とは分けて管理します。貯金用口座は必要な時が来るまで手をつけないでおきます。
また、貯金用口座の名義ですが、日本の銀行では、夫婦2人の名義で銀行口座を開設できません。そのため、お互いの貯金用口座に貯金をしていくか、夫(または妻)名義の口座を夫婦共有口座とみなして貯金をしていくかになります。夫婦で話し合い、管理しやすいほうを選択してください。
先どり貯金の詳しい方法や家計の見直しの仕方については別の記事で詳しく書いています。併せて読むと理解が深まります。
財布別でも確実に貯金をしていこう
最後に、夫婦財布別でも確実に貯金していくための3つのコツをおさらいします。
②夫婦の貯金目標額を立てる
③先どり貯金をする
今まで夫婦で共有できていなかったお金の話を積極的にして、夫婦で資産を作っていくという意識をお互いに持てると貯金は上手くいきます。今日から夫婦でお金の話をしていきましょう!
もし、家計管理方法について一度見直してみたいと思われた方は、共働き家庭の4つの家計管理方法についてまとめている記事があります。良かったら、参考にしてください。
このサイトでは、お金に関わる不安を解決するためのヒントとなる記事を書いていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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