こんにちは!ファイナンシャルプランナー(CFP®)認定者のソダマネです。
「引っ越すことになったけど、いくらくらいの賃貸に住めば貯金できるんだろう……。」
とお悩みではありませんか?
子どものいるファミリー世帯は、教育資金やマイホーム資金を貯めるために、家賃を抑えたいという方も多いと思います。
よく言われるのは、「家賃は月収の3分の1」です。
しかし、独身の方ならまだしも、ファミリー世帯は子どもの人数や年齢、必要とする教育資金などが家庭によってさまざまです。そのため、1つの基準に当てはめるのは難しいです。
大切なのは、家庭に合った家賃設定をすることです。そうすることで、確実に貯金することができます。
そこで、本記事では、貯金が楽々できる家庭にあった適切な家賃について解説していきます。主にファミリー世帯向けに解説します。
・いくらの家賃が適切なの?
・固定費は下げて無理なく貯金をしていきたい!
・教育資金やマイホーム資金を貯めたい!
とお思いの方は、ぜひお読みください。
月収の〇%はあてにならない!?
ファミリー世帯は、「家賃は月収の〇%」という基準に当てはめるのは難しいです。ファミリーと言っても、家族の人数、子どもの年齢、生活費、貯金したい額などは家庭によって異なるからです。
特に、教育資金は家庭によって大きく異なります。わかりやすいのは、子どもの人数です。
子どもの人数が2人、3人と増えていくと、将来必要な教育費は2倍、3倍と大きくなっていきます。
子どもの人数が異なるのに、手取りが同じ家庭が、同じ家賃で良いはずがありませんよね。
子どもが1人のAさん家では教育資金が1,000万円必要。
子どもが2人のBさん家では教育資金が2,000万円必要。Bさん家は貯金に多くの資金を回す必要がある!
→子どもの人数によって、必要な教育資金は異なる!家庭にあった家賃額の設定が大切!
ちょっと待って!教育資金1,000万円も貯めないといけないの!?
もちろん、1,000万円というのは、一例です。しかし、大学卒業までの教育資金を親がすべて出そうと思ったら、1,000万円は現実的な数字なんです。
逆算で考える家賃
生活費と目標額から逆算して家賃を決めると、家庭にあった無理のない家賃を設定することができます。
月収の〇%という数字を使うよりも、確実に貯金できます。
手順は次の通りです。
手順①家賃を除いた1か月あたりの生活費を計算する
手順②1か月あたりの貯金目標額を決める
手順③手取りから①と②を引いたものが家賃の上限額
なんだか面倒くさそう~
やってみれば、意外と簡単です!家賃は生活費の中でも大きな出費です。家賃を慎重に決定することで、今後の生活が楽になります。一緒に適切な家賃を探っていきましょう!
手順①家賃を除いた1か月あたりの生活費を計算する
まずは、毎月の生活費を把握します。家計簿をつけていると、すぐにできます。
家計簿を付けていない方は、クレジットカードの明細や、銀行通帳などを参考にして、生活費を把握してみてください。
帰省代や旅費など、年に数回かかるものは、特別費として毎月の生活費の中に入れます。
(例)3人家族の生活費(子ども1歳)のイメージ
(例)の場合、生活費は1か月あたり20万円になりました。
手順②1か月あたりの貯金目標額を決める
次は、貯金したい額を決めます。既に決まっている方は、すぐに終わります。
いくら貯金すれば良いかわからないという方は、詳しく書いている記事があるので、参考にしてください。
■貯金目標額の立て方を解説しています↓
■必要な教育資金額について解説しています↓
(例) 3人家族の貯金額(子ども1歳)のイメージ
(例)の場合、貯金額は1か月あたり14万2千万円になりました。
毎月14万円以上も貯金してる!うちは無理だわ~
いろんな家庭がありますからね。それに、この記事の趣旨でもありますが、家庭によって生活費や貯金額は異なります。ご自身の家庭の状況を重視してくださいね。
手順③手取りから①と②を引いたものが家賃の上限額
最後の手順になります。手取りの給料から、①で求めた家賃以外の生活費と②で決めた貯金額を引いて、家賃の上限額を出します。
手取りは、毎月会社から銀行口座に振り込まれている給料の額です。月収から、税金や社会保険料が引かれた後の金額になります。
およその数字ですが、月収の8割の金額が手取りになります。
ボーナスは手取りに含めてOKだよね?
ボーナスは手取りに含めずにしておくのが良いです。
ボーナスは手取りに含めません。なぜなら、ボーナスは会社の業績によって変動します。そのため、ボーナスを含めて家賃を考えてしまうと、ボーナスが減った時に、生活が苦しくなります。
それに、急にお金が必要になることだってあります。例えば、友達の結婚式に呼ばれたり、家電が使えなくなって買い替えすることになるかもしれません。
お金に余裕を持たせておいた方が、計画的に貯金ができます。
(例) 3人家族の手取りのイメージ
(例)の場合、手取りは1か月あたり48万円になりました。
家賃額の計算は次の通りです。
手取りー生活費ー貯金額=家賃額の上限額
48万円ー20万円ー14万2千=13.8万円
家賃額の上限額は、13.8万円になりました。よって、13.8万円以下に家賃を設定すれば、貯金目標を楽々クリアできます。
ただ、地域によっては、家賃水準が高く、求めた家賃に該当する物件がないこともあります。その場合は、家賃にかかりすぎてしまった分、生活費を見直したり、手取りをあげる方法がないか考えます。
また、家賃を抑えすぎると、生活の質が下がってしまいます。適切な家賃額を参考にしながら、家賃と生活の質を天秤にかけて、最終的に物件を決めましょう。
うちもやってみたけど、適切な家賃が8万円だったわ~。3LDKにしようと思ってたけど、今回は2LDKにしておこうかな。
ぴよちゃん家では、部屋の広さを妥協したんですね。広さ以外には、物件のあるエリア、駅からの距離、築年数などを妥協することで、家賃を抑えることができます。
ファミリー世帯は家庭に合った家賃を設定しよう
最後に、今までのおさらいをします。
ファミリー世帯は、家族によって状況が異なるので、「家賃は月収の〇%」という目安に当てはめるのは難しいです。
そこで、生活費と貯金額から逆算して家賃を求めます。そうすれば、生活を圧迫せずに、毎月の貯金の目標額を達成することができます。
手順①家賃を除いた1か月あたりの生活費を計算する
手順②1か月あたりの貯金目標額を決める
手順③手取りから①と②を引いたものが家賃の上限額
家庭に合った適切な家賃額にすることで、無理せず貯められる家計にしたいですね。
我が家でも逆算して家賃を設定したので、無理なく貯金ができています。
このサイトでは、お金に関わる不安を解決するためのヒントとなる記事を書いていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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